もやもやブログ

多摩美術大学グラフィックデザイユーチューブとファッションとお絵描きと時事人をネタにします。

ジーンズ色落ち=劣化=不潔?現代のファッション感覚

 
 

「若者のジーンズ離れ」

よく聞きますね。

国内大手量販店ライトオン赤字転落などジーンズが売りの店舗は軒並み苦戦中。

現代の若者はデニムの特徴である色落ちを「色落ち=劣化=不潔=ダサイ」と思っているようです。

ワークパンツ、アメカジ、ヴィンテージ、キムタク、浜ちゃん···。

かつての熱狂やカリスマも現代の若者たちにピンとくるものは無いでしょう。

おそらく共通して湧くイメージはオジサン。

現代の若者にとってジーンズはブルー系のボトムスの一種でしかなくなりました。

しかもすぐに色落ちして他のものに色移りするという扱いづらいもの。

今は昔、かつての若者たち(今のオジサン以上)がジェームスディーン映画などの影響から反逆のアイコンに使ったジーンズ。

だが大人になったデニムマニアたちはヴィンテージブームを経てジーンズに必要以上の思い入れを持ちどうでもいい部分の違いや素材に拘り、アメカジファッションを引きずったままジーンズオタクの趣味の世界にしてしまった。

現代の若者に合わせてアップデートしカッコいいものとすることを怠らせた。

キムタクですらジーンズは洗わないと公言していました。

今もそんな価値観を引きずる主要なオジサン客層に若者は賛同するでしょうか?

汚い、不潔と思うでしょう。

ノームコア、ミニマリズムというキーワードの中で多感な時期を過ごした世代には受け入れ難い価値観と思います。

そもそもすぐに色落ちして他のモノに色移りする、その失敗をおかしたら色移りしたものは非常に回復しづらく扱い難い。

衣類としては本来完全に欠点であるこの特徴を存在意義としてしまった。

上手にワークパンツから価値観を上書き出来なかった。

オタク的に拘ってしまった未だに拘っているオジサンたちの責任は大きい。

リーバイス501を当時を忠実に再現!復刻!

もういいんじゃないですかね。

まあ501好きが言うのもなんなんですけど色が落ちることは継承してないものがあっていいのでは?

若者たちはもう相手にしてないんですね。
一方でユニクロなどで高品質とされた生地のジーンズも安価に手に入るようになった。

今は安くて高品質、綺麗目でないとなかなか若者に浸透しない。

中古ヴィンテージ、クラッシュ加工、ユーズド加工などはもはやハテナ?の世界。

オジサンでなければイキッてオラオラしてる人種が履くもの?という認識でしょうね。

本当にワークパンツというならジャブジャブ他の洗濯物と一緒に洗っても全く色落ちも色移りの心配もない、現代技術でいくらでも同じようなもので再現出来たはずです。

リーバイスのエイジレスデニム、エドウインのキープブルーなど過去に打ち出していますが。

今はもうありません。

ユニクロでもカラーステイというジーンズを打ち出していますがまだ今までの色落ちするジーンズに代わる定番商品という評価は得ていません。

ジーンズはいい色落ちwをすることが醍醐味!ヴィンテージ!という多感期に洗脳されたようなオジサンたちの頑固な固執を打ち破るのはやはり難しいのでしょう。

現代の若者たちはそんなのどうでもいいよお金ないしめんどくさいモノだしと思っていてオジサンたちのせいで離れてしまった若者たちを今から購買層にするのは厳しいのカモ。